保険金が医療費を上回った時の医療費控除って?がんの保険一時金はどう考える?


入院にかかる費用や治療にかかる費用を補填するために、生命保険に入っているケースっておおいですよね。

医療費控除の対象となる医療費は、その年に支払った医療費の額から保険金等で補填される額を控除し、その金額が10万円を超過(所得控除前の総所得金額等が200万円未満の場合には総所得金額等の5%)を超える場合には、その超過額が、医療費控除の額になると決められています。

場合によっては、思ったほど医療費がかからず、その医療費以上に保険金をあとからもらってしまったような場合はどうするのでしょうか。

その保険金の対象となる医療費を上回る保険金が支払われたら、他の医療費からその超過分(保険差益)を控除するでしょうか。

また、生命保険の種類には、がん保険もありますよね。

このがん保険、もちろん、入院日数に応じて支払われて部分もありますが、『がんと診断されたら一時金○○円お支払いします』っていった感じに、保険金が支払われる保険事故(こんなことが起こったら時に保険を支払いますよ~っている事柄)が、がんの治療費用の補填ではなく、がんと宣告されたことになっているケースがあります。

こういったがん保険の一時金も医療費から控除する保険金となるものなのでしょうか。

保険金が保険金支払いの対象となる医療費を超過して支払われた場合って医療費控除の対象となる医療費ってどうやって計算するの?がん保険のようにがん診断によって支払われる一時金はがん治療の治療費から控除する保険金になるのか?っていうことをまとめてみたいと思います。

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保険金が保険金支払いの対象となる医療費を超過して支払われた場合って医療費控除の対象となる医療費ってどうやって計算するの?

保険会社から医療保険として保険金が支払われるような場合に、その保険金が、医療費を超えて支払われているような場合、医療費控除の額ってどうやって計算するんでしょうか。

考え方としては、

1、医療費を超過して支払われた保険金については、他の医療費から控除して、医療費控除の対象となる医療費を計算する

2、医療費を超過して支払われた保険金については、他の医療費から控除せず、医療費控除の対象となる医療費を計算する

の2つの方法が考えられます。

医療費控除の対象となる医療費については、

その年中に支払った医療費の金額から保険金等により補填される金額を控除した金額

って、いう風に決まっています。

保険で補填される医療費は、保険の対象となった医療に限定されるんです。

補填の対象となる医療費ごとに、保険金を医療費から差し引いて計算し、保険差益(『保険金>医療費』のときの「保険金-医療費」)が発生した場合には、他の医療費からは控除しないんです。

そのため、保険会社から医療保険として保険金が支払われるような場合に、その保険金が、医療費を超えて支払われているような場合、医療費控除の額は、

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2、医療費を超過して支払われた保険金については、他の医療費から控除せず、医療費控除の対象となる医療費を計算する

で計算することになります。

例えば、Aという病気で入院して、入院に関する費用が10万円かかりました。その後、Aという病気での入院に対して保険金が12万円支払われました。これ以外の病気で、年間20万円の医療費の支払いをしています。

っていった場合、医療費控除の対象となる医療費については、

A:保険金12万円>医療費10万円⇒保険差益2万円発生

A以外:医療費20万円

⇒医療費控除の対象となる医療費:20万円(20万円-2万円保険差益=18万円ではありません)

がん保険のようにがん診断によって支払われる一時金はがん治療の治療費から控除する保険金になるのか?

医療費控除の対象となる医療費については、

その年中に支払った医療費の金額から保険金等により補填される金額を控除した金額

って、いう風に決まっています。

では、がん保険のようにがんっていうことが診断されたことが原因(保険事故)として支払われる一時金はどのように考えればよろしいでしょうか。

考え方としては、

1、がんと診断されたことにより支払われた保険金については、医療費から控除して、医療費控除の対象となる医療費を計算する

2、がんと診断されたことにより支払われた保険金については、医療費から控除せず、医療費控除の対象となる医療費を計算する

の2つの方法が考えられます。

ガン保険の一時金については、がんと診断されたことを原因として支払われる保険金で、医療費を補填するために支払われている保険金ではないって所得税法では考えられているんです。

がんと診断されたことを原因として支払われる保険金は、広い意味では、がん治療にかかる費用の負担を軽減するものではあると思うのですが、医療費の補填を直接の目的としていないために、医療費を補填するための保険金と考えられていないんです。

そのため、がんと診断されたことを原因として支払われる保険金については、医療費から控除される保険金等には該当しないことになります。

例えば、がんを原因として入院費用が50万円かかりました。この入院費用を補填するための保険金として20万円、がんと診断されたことを原因として保険金が50万円支払われました。

このような場合の医療費控除の対象となる医療費は、

一時金:保険金50万円

入院保証:医療費50万円-20万円=30万円

⇒医療費控除の対象となる医療費:30万円(30万円-50万円=20万円保険差益となり、医療費控除の医療費0ではありません)

ということになります。

保険金と医療費と医療費控除の関係のまとめ

保険金は、基本として、特定の病気の治療の補填として支給されるものです。保険の対象とならない病気については、補填されていません。

また、がん保険でがんと診断されたことを原因(保険事故)として支給される保険一時金は、医療費を直接的に補填されるために支給される訳ではありません。

つまり、医療費と直接に結び付けられる保険金については、医療費を補填する保険金として、医療費-保険金として医療費控除の対象となる医療費が計算されるってことなんです。

医療費と直接的に結び付けられない保険金は、医療費から控除する保険金から対象外ですし、特定の病気の治療費用の補填として支給された保険金が特定の病気の治療費を超過してしまったとしても、その超過額はほかの治療費用からは控除できないんです。

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