セルフメディケーション税制と医療費控除どっちが得?同時適用OK?


2017年1月1日~2021年12月31日の期間限定で、「セルフメディケーション税制」って制度が新設されまして、所得税の所得控除として新たな控除枠が導入されました。

この「セルフメディケーション税制」って、簡単にいうと、決まった市販の医薬品を1年で一定額以上購入した場合、その一定額を超過した額を所得税の対象となる所得から控除しますよ!っていう制度なんです。

これと似たような所得控除の制度として、「医療費控除」っていう制度があるんです。

この「医療費控除」って、簡単にいうと、医療費として支払った額が一定額以上の金額となった場合、その一定額を超過した額を所得税の対象となる所得から控除しますよ!っていう制度なんです。

こんな感じで、ちょっと似たような制度なんですが、「セルフメディケーション税制」も「医療費控除」もどちらも適用することができる場合って、どちらの制度を適用した方が有利なの?どちらの制度も適用できる場合には、同時に適用することってできるの?っていうことをご紹介します。

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セルフメディケーション税制ってどんな制度?

セルフメディケーション税制って、2017年に新設された制度で、2017年の所得税の確定申告から新たに加わった所得控除の制度なんです。

つまり、2018年2月16日~3月15日までの期間の所得税の確定申告において、初めて適用される制度なんです。

それなので、どんな制度っていうのを簡単にまず、説明しますね。

セルフメディケーション税制ってどんな制度なの?

適用条件ってある?次の2つの条件をクリアしておく必要がある。
1、病気予防などのために、健康診断等を受けている
2、スイッチOTC医薬品を1年間(1月1日~12月31日)で1万2千円超購入している。

→このマークが医薬品のパッケージに記載されているのが、スイッチOTC医薬品です

所得控除額ってどうやって決まるの?
スイッチOTC医薬品購入金額-1万2千円=所得控除額

所得控除額っていくらまで認められるの?8万8千円
→医薬品購入金額10万円までは認められるってこと

セルフメディケーション税制で所得控除してもらうためにどうしたらいいの?
確定申告する

所得控除額に含めることができるのは自分の分だけ?
生計を同じにしている配偶者・親族が使用した分も含められる

セルフメディケーション税制と医療費控除ってどっちが得なの?同時適用ってできるの?

医療費控除ってどんな制度?セルフメディケーション税制との違いって?

このセルフメディケーション税制と似た制度として、医療費控除っていう制度が、セルフメディケーション税制って制度ができるより前からあります。

この医療費控除っていう制度を簡単に説明しますと、

医療費控除ってどんな制度なの?

適用条件ってある?次の条件をクリアしておく必要がある。
医療費の負担額が年間(1月1日~12月31日)で10万円超である。
ただし、所得金額が200万円未満の人は、【所得金額×5%】を超える医療費負担があればよい

所得控除額ってどうやって決まるの?
医療費の負担額-10万円=所得控除額

所得控除額っていくらまで認められるの?200万円

医療費控除で所得控除してもらうためにどうしたらいいの?
確定申告する

所得控除額に含めることができるのは自分の分だけ?
生計を同じにしている配偶者・親族が使用した分も含められる

っといった感じに、かなり似ている制度なんです。

「セルフメディケーション税制」と「医療費控除」の違いとしては、

・適用条件
・控除の上限額

が違うっていうことなんです。

セルフメディケーション税制と医療費控除って同時適用できるの?

じゃあ、似ているけど、違いがある制度なんだから、セルフメディケーション税制と医療費控除の両方ともの適用条件を満たしている時、

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スイッチOTC医薬品を1万2千円超購入&医療費を10万円超負担

している時には、セルフメディケーション税制と医療費控除って、同時適用できるのではって思いますよね。

ですが、実は、セルフメディケーション税制は医療費控除の特例っていう位置づけになっていまして、セルフメディケーション税制と医療費控除は選択適用(どちらかを選択して適用)する制度となっているんです。

つまり、セルフメディケーション税制と医療費控除は同時適用できないということなんです。

セルフメディケーション税制と医療費控除ともに条件を満たしているときはどっちが有利なの?

選択適用しなくてちゃいけないんであれば、有利な方を選択したいですよね。

ちなみに、先ほど、セルフメディケーション税制って、医療費控除の特例っていう位置づけになっているって説明したと思うのですが、この意味って、セルフメディケーション税制の対象となる「スイッチOTC医薬品」の購入金額って、広い概念では、「医療費」の額に含まれるってことなんです。

逆に言いますと、医療費って、病院で処方される医薬品の負担額や市販薬の購入金額を含んでいる概念なんです。

ですので、例えば、年間で、

 病院の診察料の負担額:8万円
 病院で処方された医薬品の負担額:3万円
 ドラックストアで購入したスイッチOTC医薬品の購入金額:2万円

を負担したという場合(条件1)、

医療費はA+Bの11万円ではなく、A+B+Cの13万円っていうことになります。

セルフメディケーション税制の適用となるスイッチOTC医薬品の購入金額は2万円ですね。

では、この例をベースに医療費控除の額とセルフメディケーション税制の控除額を算定してみましょう。

条件1の場合の控除額

○条件1の前提
 病院の診察料の負担額:8万円
 病院で処方された医薬品の負担額:3万円
 ドラックストアで購入したスイッチOTC医薬品の購入金額:2万円

1、医療費控除の額
A+B+C-10万円=13万円-10万円=3万円

2、セルフメディケーション税制の控除額
C-1万2千円=2万円-1万2千円=8千円

1、医療費控除の額 3万円の方が有利

という結論になると思います。

しかし、A+B+Cの医療費の額が同じであったとしても、次のような条件の場合(条件2)の場合ではどうでしょうか。

条件2の場合の控除額

○条件2の前提
 病院の診察料の負担額:5万円
 病院で処方された医薬品の負担額:3万円
 ドラックストアで購入したスイッチOTC医薬品の購入金額:5万円

1、医療費控除の額
A+B+C-10万円=13万円-10万円=3万円

2、セルフメディケーション税制の控除額
C-1万2千円=5万円-1万2千円=3万8千円

2、セルフメディケーション税制の控除額 3万8千円の方が有利

といったように同じ医療費の額でも、スイッチOTC医薬品の購入金額が違うとセルフメディケーション税制を選択した方が有利となることもあるんです。

(実際に税金がいくらお得になるのかっていうのが知りたいって方は、こちらでシミュレーションができますよ)
http://www.jfsmi.jp/lp/tax/

(セルフメディケーション税制を適用した方が有利だったかも?申告やり直せるかな~って思っている方はこちらもご覧ください)
申告した後にセルフメディケーション税制が有利と判明!修正可能?

まとめ

セルフメディケーション税制は医療費控除の特例って位置づけなので、セルフメディケーション税制の対象となる医薬品の負担額は、医療費控除の医療費に含まれる概念なんです。

そのため、セルフメディケーション税制と医療費控除は、同時適用することはできなくなっているんです。

セルフメディケーション税制と医療費控除は選択適用なんです。

じゃあ、どっちを適用すれば有利かというと、医療費に含まる「スイッチOTC医薬品の購入金額」に割合と負担した医療費の総額※によってどちらが有利かは異なってしまうんです。

例えば、医療費の負担が100万円でスイッチOTC医薬品80万円だとすると、医療費に含まる「スイッチOTC医薬品の購入金額」に割合が高くても医療費控除の方が有利になります。

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